8/27(木曜日)!工房長の<テラダシンヤ>です。
昨日の日誌の続きになりますが、
風呂敷の大きな柄、ベタ柄などの注意点を書かせて頂きます。
まず風呂敷への全面柄の依頼ですが、工房では全面柄は受けられません。
縫製の仕上がっている風呂敷へ後からスクリーン印刷で柄を刷っていきます。
ふちいっぱいまでの印刷は縫製部分が邪魔をしますし、
1枚1枚が微妙にサイズが違っていて縫製ラインが曲がっていたりと一定ではないため、うまく印刷することができないからです。
全面の柄の依頼の場合は、縫製前の段階で行う染めの時からスタートする必要があります。その場合はロット3000枚程度の特注からオーダーが受けられます。
3000枚のオーダーならお好みの色とお好みの柄で生産することができるわけです。
また工房の風呂敷へのシルクスクリ−ンは油性インキをメインに使っています。
その関係でベタ柄などは印刷面が硬めになってしまうためなるべくお薦めしていません。
水性インキを使用してもラバー系のバインダーになりますので、べったりするインキを使用しますから油性インキと同じ様にべた柄は印刷面が硬くなってしまうのは同じことです。 水性インキのいい所は匂いの問題だけです。
生産する側からすると乾燥問題と版上での扱いが難しく、非常に使いづらいインキといえます。<水性インキをメインにしている印刷屋さんはそんなことはないと思いますが>
工房では生産面で使いづらい水性インキは使用せず、発色と白の押さえが効く油性インキで勝負しています。
下地に負けない隠ぺい性があるため黒い風呂敷にも真っ白く印刷できるのです。
油性インキは揮発性の匂いに敏感な人は苦手なようですね。 乾燥時間を多くとって通気をよくしていますので、匂いの問題はクリアーできると思っています。
できるだけベタ柄はお薦めできないことを説明して、大きさも規定の範囲で納めてくれる様にお願いしていきたい思います。 |